日本の音楽番組は室内でしか演奏してない

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スレ主の口が悪いだけで、いい話題です。
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ザ・ベストテンミュージックステーションがしのぎを削っていたころは外でも歌っているイメージがあります。現在でも紅白歌合戦は中継して演奏する演出がよくあります。
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屋外で歌わなくなった理由よりも、屋外で歌わせる理由を考えたほうが、この問題を解決する近道になります。昭和時代の歌手は同じ曲を日を改めて何度も歌っていました。何度も出演しているうちに、スタジオ美術のバリエーションでは視聴者が飽きてしまいます。だから背景を変えてリフレッシュするために屋外で歌っていた、というのが私の考えです。
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現代の歌謡曲は回転がとても速いです。ジャニーズはグループが多すぎて、同じ曲をリピートしていたら後がつかえてしまいます。AKB48は出演番組が多すぎるので、裏を返すと、各番組は工夫する必要がありません。一部のグループが放送枠を寡占しているので、彼ら以外の歌手は、一発屋以外コンスタントに出演することができません*1
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また、CG合成技術の進歩も考えられます。背景を変更してリフレッシュするのが屋外演奏の目的であるのなら、それをCGで補うことができるようになりました。
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そもそも、コンサート中継はCSやBSの放送でよく行われています。新曲のプロモーションのためにテレビ番組に出て、なおかつ外で演奏するメリットが薄くなっています。バラエティ番組の出演*2、ストリーミング放送、フリーライブ、webでの試聴など音楽番組以外で宣伝する選択肢も多く、外で歌わなくなったから現代の歌謡曲が退化しているという意見は切り捨てていいでしょう*3。音楽番組の立場が危ういのは間違いありません。

*1:あるいは、番組に出演しないのを戦略にしているビーイング商法的な事務所もいまだ存在しているのかもしれません。

*2:音楽から離れたテレビ番組に歌手が出演するのは日本のユニークなところだと、どこかで聞いたような気がします。

*3:J-POPそのもののはやり廃りとは別です。