シン・ゴジラ

内容に触れています。
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一度目の上陸ルート(東京湾から大田区呑川を上って蒲田に行き、方向転換して品川に向かい、さらに方向転換して東京湾に抜ける)は、私が先日立ち寄った場所が多く、臨場感のある展開でした。
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私はゴジラに対して*怪獣*以外の予備知識がありません。なので、私にとって、映画に登場したゴジラは*使徒*でした。対話能力がない未知の(人工的であることをにおわせた)生命体です。
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キャストだけで満足できます。
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たくさんの人が死んでいるはずの暴れっぷりですが、人が死ぬ瞬間や、あるいは死後の描写はありません。
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私にとっての比較対象は踊る大捜査線です。踊る大捜査線では、だめな行政のシステムを変えていこうというきっかけしか描かれませんでしたが(現場至上主義)、シン・ゴジラでは、積極的な動きと消極的な動きが混在するなか、災害によって行うべきことが定まっていくのを感じました。庵野秀明踊る大捜査線に言及した記事はあるのでしょうか。岡本喜八については対談記事を見つけたのですが*1
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弱点の存在は、作り手の怠慢のような気がしました。このゴジラは頭も背中も弱点ではありません*2
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踊る大捜査線 THE MOVIE [DVD]

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WXIII 機動警察パトレイバー [DVD]

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*1:http://d.hatena.ne.jp/type-r/20151029

*2:20161017追記: 口の中が弱点でした。よくあるパターンですね。