女らしさ(男らしさ)が取り上げられると、どうしてもそこを掘り下げたくなって物語としての面白さが薄れていきます。最近読んだ中だと初恋ゾンビの指宿凛々澄はジェンダーバイアス的女らしさを勝ち取っていく逆パターンです。青のフラッグはジェンダーの違和感がテーマのひとつになっていますが、日に日にハードルが高くなっていくようで心配です。
自分のやりたいことを迷いながら突き進んでいくのが共感できるのかなと思います。ちはやふるはかわいい女子が自分がかわいいことを無視してかるたに集中しています。男子は自分がかっこよくないことにコンプレックスを感じている子がいたかも。ちはやふるは逃げているわけではなくて、テーマの違いです。
安易な記号に頼らず、強固な設定を増やしていけば、おたまを持ったお母さんも、たばこを吸うシーンも批判がなくなると思います。そのうち私も「ヒーロー不在」に納得したり、ハーレムものを嫌ったりする日が来るのもしれません。