AIコスプレイヤー

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興味深いテーマです。技術と倫理と弁論の問題が絡み合っています。

要素を分解します。

 

リアリティ
  • 画像は実在する場所や人物ではない
  • 指が六本あるなど、現実であまり見ない部分を指摘できる
  • 異常個所は人力によるレタッチやAI自体の改良によって克服可能
出自
  • AI画像をつくるためには学習データとして既にある画像(≒人物写真*1 )が多数必要
  • web上の人物写真をスクレイピング(自動収集プログラム)したものが学習データになっている場合、人物写真のモデルに無許可で行われている可能性が極めて高い
コスプレの存在意義
  • コスプレは各人の好みで行われているので、AI画像とどちらが生き残るかという問題は無意味
  • しかし、コスプレを収益を得るための仕事として活動しているモデルや関係者はシェアが縮小する可能性がある
  • 実在するコスプレイヤーの保護のためにAI画像が消滅する将来はおそらくない
  • コスプレ自体、(全部ではないものの)アニメなど元となる作品に影響されたものが多く、二次創作という点ではAIコスプレイヤーと立場が一部重なる*2
人権の問題
  • 実在するモデルの人権を侵害したなりすましやフェイクデータが作成し得る
  • 音声のフェイクデータは注意して聞かなければ違和感がないレベルに到達していいる

私の文章自体がChatGPTに影響されているのに気づきました。

*1:「人物写真」と定義しました。今回は現実のコスプレイヤーとの関係性について注目しています。写真家(撮影後の加工作業も)や、CGを含む絵画・フィギュア作品の制作者や企業など、取り扱う元データの権利者はほかにもいます。

*2:二次創作ガイドラインも参照。