水車

あるところからあるところまでの境目に、明確な一線が引かれているのではなくて、どこかからどこかまで行くのに、そのふたつの場所の間に道が伸びているわけでもなかった。引き返そうにも進んでいなかったのだから、このことについてあれこれ考えることはない、はず。常にこれからのことを考える。謎の解消が、新しい謎の呼び水になる。