武士道シックスティーン
成海璃子七変化。
ハッピーエンド
脳内ニューヨーク
現実からも空想からも逃げたくなる。
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舞台演出の仕事では大かがりなセットを作って自分語りをすることでリアリティを追求するはずが、役者は勝手に歩き出し、スタッフには演出を*改良*され、ついに自分自身も誰かの声にコントロールされる。パーソナルの面では晩年の森繁久彌状態だ。死にそうなのに死なない。不幸が積み重なるが、それは自分自身に起きたことではなく、いわば全部他人事だ。
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構造のねじれに圧倒されて感動するのも正解で、考えすぎの主人公を好きになるのも/嫌いになるのも間違ってない。チャーリー・カウフマン脚本映画のなかではまとも。楽しくはない。