シン・エヴァンゲリオン劇場版

比較として見るべきは君の名は。、それからエヴァンゲリオンシリーズのテレビ版と旧劇場版です。

以下、本編の内容に触れます。これまでの私にないくらい初動からネタバレします。

 

 

公開以前の考察では、タイトルにリピート記号がついたことで、物語のループ性を示唆したものが多い印象がありました。
この解答は出ていて、何度もエンディングを作り直している(直させられている)制作者と違い、時間軸は新劇場版の四作品だけで収まっています。
何度かミスリードを誘う演出はあります*1

リピートしているのは世界ではなく複数生産された登場人物です。
レイとカヲルは前回までで複数体が存在するような描写がありましたが、今回はアスカにもこれに当てはまるセリフがあります*2

マリについては最後までふわっとしていました。冬月教授の研究室にいた女性のひとりが当人であるのは確からしい一方で、エヴァパイロットと同じ年齢になって、エヴァのない世界で歳をとっているシーンもあります。彼女の考察は別のひとにお任せします。

インパクトだらけです。

過去作を踏襲した見得を切るシーンが多いです。白いプラグスーツのレイ、前髪を下ろしたミサトと「発進!」、ピストルを持ったリツコなど。

ゲンドウが目指していた補完計画について丁寧な説明があります。

用語としての説明はありませんがニーバーの祈りを意識したストーリーです。変えられないものを受け入れること、変えるべきものを変える勇気、変えられないものと変えるべきものを見分ける知恵、です。

物語を締めくくるため各キャラクターにスポットライトを当てる演出はテレビ版でも見られたものです。

以下、キーワードです。入場特典のリーフレットに用語が書かれているので、よくわからない専門用語は確認してくださいということでしょう。
KREDIT、そっくりさん、おまじない、ケンケン、GUNPEY、鈴原ツバメ、洞木ブンザエモン、加持リョウジ(子供)、ニアサー(=ニアサードインパクト)、ヤマト作戦、これだから若い男は、マイナス宇宙、ガイウスの槍、エヴァンゲリオン・イマジナリー、イスカリオテのマリア、渚司令、子供アスカ、宇部新川駅神木隆之介

*1:シンジがAAAヴンダーに戻ったシーン、「知らない天井だ」でおなじみの病院のシーン、初号機のドックのシーンなど

*2:「シキナミタイプのオリジナル」