批判があるのは承知の上で作られたリストだと思います。これは違うと思うひとも、同じように30から50タイトルくらい並べてみればいいのではないでしょうか。また、現在の形態になるまでの系譜を様々な視点からたどるテーマ学習を目指しているようなので、欲張って全部見る必要もないでしょう。
..
絵画・デザイン・VFXなど表現方法の進化や流行、メタフィクションなど哲学的発想の具現化、歴史や映画など異文化を吸収した文脈、近いジャンルである漫画やゲームとの協調性、このあたりがジャパニメーション学に求められる要素かなと思います。
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! (2000)の予告編を見ました。ウォー・ゲームやserial experiments lainからサマーウォーズ、竜とそばかすの姫に抜けていくパソコン通信やインターネットとの関わり方の過程にいる作品のようです。
..
もうひとつリストで気になった魔法のスターマジカルエミ 蝉時雨 (1986)もチェックしました。レビューを見る限りだと、シリーズ中にいかにも魔法少女なアクションがない話として読み解きました。コアなファンは異質をありがたがる傾向があるし、制作サイドもOVAということで、対象年齢などのしがらみから解放されて、さぞ気合が入ったのではないでしょうか。この文脈で私が思い出すのは涼宮ハルヒの憂鬱のサムデイインザレイン、それとエンドレスエイトです。
..
古いアニメの話を見聞きするとその度に思い出すことがあります。巨人の星のクリスマスパーティーの話です*1。クリぼっちなプロ野球選手が笑える(非モテ層から共感を得る)みたいな雰囲気がありますが、放送当時に現在と同じ感想は出てこなかったのではないかと予想しています。
..
ハケンアニメ!では東映アニメーション史を振り返るような動画を公開しています。
*1:#92 折り合わぬ契約