黒子のバスケ

コミックスを通して読んだので、いくつか感想を書いておきます。

黒子という思想

サポートに徹して周囲を生かすのが主人公のポリシーで、パスやスティールに特化するプレーは相手チームの脅威になります。しかしながら自分で切り込まない・シュートしないというプレースタイルはパスの受け手を抑えれば無力なのと同じです。実際にこの対策をしたチームもありましたが、主人公チームの新しいスキルにやられていたと思います。この試合を機に主人公は必殺ドリブルや必殺シュートを作ろうと奮闘しますが、これは当初から使っている必殺パスに比べると弱く、主人公のポリシーに反しないところを保っています。今後ブレークスルーがあるとしたら、自分と考えが相容れない人の考えをさらに受け入れることがきっかけになるのかなと思います。信念は視野や可能性を狭めている危険因子になることがあります。
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ボールを長く持たず活躍するにはかなりの運動量が必要になります。対陽泉戦で見せたファウルを誘う動きなど狡猾なプレーもできます。奇策をチームメイトに進言する場面も多く、ボールを持ったときの動き以外なら彼は一流の能力を持っているのではないでしょうか。