前夜まで
出かけることを考えていたのは六月くらいから。休暇申請も通り周囲に吹聴したものの、内心はまだどうするか決めかねていた。四万円近くするチケット代や、出演ミュージシャンのほとんどを知らないことや、フェスの空気に馴染めるかとか、一人ではいろいろ不便が出てくるのではないかとか。最後の点についてだけは解消できないかと何人か誘ってみたのだけど、たぶん私の人望が薄いせいで来てくれる子はいなかった。
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凛として時雨のライブがあった7/25。観た後で、今でもチケットが取れるなら行こうと。違うな…取れてしまったら行かなくちゃなという消極的な気持ちだった。
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通し券入手から先はひたすら予習*1と準備の毎日。特に入念にチェックをしたのは携帯電話の電源確保(本当は機種変更しようと思っていた)、帽子やハーフパンツといった普段身に着けない服装の用意、タイムテーブルを見て<捨てる時間>を設定することの三点。結果的に途中からコインロッカーが使えるようになる嬉しい誤算があったものの、荷物をいかに減らしていくかも課題のひとつだった。
一日目、朝
朝十時ごろ電車に乗って海浜幕張駅に。千葉駅に行くまでのの車内で凛として時雨のストラップを携帯電話につけた人を見かけたのだけど、彼女は無事二日目に見ることはできたのだろうか。
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改札口を出た瞬間見えるのは<チケット買うよor売るよ>のダフ屋と<チケット&バンド譲りますor譲ってください>の画用紙を掲げた一般人。あ…この雰囲気を感じたのはいつ以来だろうと昔のことを思い出しながら期待感が高まっていく。
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通し券の引き換えはスタジアムでしか行っていないのを事前に知っていたので、特に苦にもならずスタジアム側の引き換え所まで歩く。開演前であるせいか引き換えそのものはまったく混雑していない。リストバンドを巻く手前では当日券の販売を行っている場所があった。駅前でチケットを探している/売りさばこうとしている彼らにこのことを教えたかった*2。
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まだ開演する前のmarine stageに*3。事前に決めていた予定ではまだここに用はなかったので、とりあえず人工芝の上に敷かれたマットに立ち雰囲気を味わってからスタジアムを後にした。それにしてもRブロックは遠い。遠い上にほかの場所への行き来も不便。来年ももし行くことがあったならLを取りたい。
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順路に従ってメッセ方面に歩く。その途中に見えるのはsilent disco。空き地じゃん。終日やっているわけではないのか。
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リストバンドのチェックをしてメッセの中へ。企業ブースや出店を一周して思ったのが「ステージどこ?」。広すぎて両サイドと合わせて三つのホールを使っているのにまったく気が付かなかった。
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入り口とは反対側の外にあるグッズ販売に並ぶ。Tシャツを一枚とベアブリックのついたパンフレットを購入。本当はディズニーのTシャツとタオルも欲しかった。Tシャツはともかく、この時間にタオル完売は有り得ない。
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お笑いとパチンコで時間をつぶし、気が付くと時間になっていた。
*2:ここでの当日券販売は、前売りが終了している二日目だけ確認できなかった。
