原博: 24の前奏曲とフーガ

 

ピアノを習っていた流れで、最初はショパンに憧れていたのですが、高校生くらいからバッハばかり聴いたり弾いたりで、その後テクニカルな楽曲に興味を持っていきました(弾くほうはもう私の手に負えない)。それらをちょっと過ぎたときに知ったのが原博です。

https://kurobako.hatenadiary.com/entry/20040827/p1 で CD を購入しました。今では Apple Music で聴くことができますし、こうして楽譜も再販されました。作曲者本人が亡くなってしばらく時間が経ち、どのような形で重版されたのか想像できませんが、私のような末端のファンや、日本人作曲家ファンにとってうれしい出来事ではないでしょうか。

奥付を見ると初版 1985/5/25, 第3刷 2019/5/15 です。背表紙のグレードは★★★★★です。再販にあたっての前書き・後書きはありません。原博自身による解説 (1985) があり、第2番プレリュードの2曲目(ふたつのうち先に書かれたとあります)と『平均律』第2巻 第18番プレリュード*1が相似していること、また第5番フーガが プレリュードとフーガ ハ長調 BWV 545 のフーガ主題*2がほぼ同一であることを指摘しています。