AIコスプレイヤー

togetter.com

興味深いテーマです。技術と倫理と弁論の問題が絡み合っています。

要素を分解します。

 

リアリティ
  • 画像は実在する場所や人物ではない
  • 指が六本あるなど、現実であまり見ない部分を指摘できる
  • 異常個所は人力によるレタッチやAI自体の改良によって克服可能
出自
  • AI画像をつくるためには学習データとして既にある画像(≒人物写真*1 )が多数必要
  • web上の人物写真をスクレイピング(自動収集プログラム)したものが学習データになっている場合、人物写真のモデルに無許可で行われている可能性が極めて高い
コスプレの存在意義
  • コスプレは各人の好みで行われているので、AI画像とどちらが生き残るかという問題は無意味
  • しかし、コスプレを収益を得るための仕事として活動しているモデルや関係者はシェアが縮小する可能性がある
  • 実在するコスプレイヤーの保護のためにAI画像が消滅する将来はおそらくない
  • コスプレ自体、(全部ではないものの)アニメなど元となる作品に影響されたものが多く、二次創作という点ではAIコスプレイヤーと立場が一部重なる*2
人権の問題
  • 実在するモデルの人権を侵害したなりすましやフェイクデータが作成し得る
  • 音声のフェイクデータは注意して聞かなければ違和感がないレベルに到達していいる

私の文章自体がChatGPTに影響されているのに気づきました。

*1:「人物写真」と定義しました。今回は現実のコスプレイヤーとの関係性について注目しています。写真家(撮影後の加工作業も)や、CGを含む絵画・フィギュア作品の制作者や企業など、取り扱う元データの権利者はほかにもいます。

*2:二次創作ガイドラインも参照。

ingressでおかしくなった人の話ではなく

anond.hatelabo.jp

ingressに限らず、名誉欲や達成感を得るために我を忘れることがあり、それをつついてくるのが(悪徳)商法です。

何年か前にIngressってゲームが流行っただろ。

流行と言えるほどの人気はありません。はてなブックマークでコメントが付きやすいのはユーザーの傾向が似ているからだと思います。

伊集院光が楽しそうにゲームの報告をしていたのが2014年、羽海野チカがsojourner切れの報告をしたのは2015年。ingressプレイヤーのなかで有名なbamboo(milktub)は現在も遊ばれています。

app.famitsu.com

ingressの「勇者」は世界を助けたわけではなく、自分の力を試すために戦地に赴いた一般ゲーマーです。社会とゲームに生かされていることに気付かなければなりません。

ARが拡張するのは喜びや驚きだけじゃない。憎しみや復讐心だって拡張する。当時のオレはそれがわかっていなかったし、あんたの顔をみるに、あんたもわかってない様子だな。

頑張る人はそのうち燃え尽きます。enlightened(悟りを開いた)とはそういうことなのかもしれません。

韓国ドラマが人気の理由

encount.press

日本では演劇やダンスが学問として未熟なのでしょうか。NSC宝塚音楽学校のように、特定のステージに的を絞った専門学校で有名なものはあります。けれども、もう少し総合的な指導のある学校はすぐに思いつきません。

韓国ドラマは分かりやすいです。韓流ブームが始まった頃は、分かりやすいけれど安っぽい、けちが付きそうな舞台演出が多くありました。最近の作品は詳しくないのですが、技術力や予算も増えて高品質な作品が多くなり、広範囲の人に認められるようになったのでしょう。

もうひとつ日本と韓国で比較してしまいますが、日本のドラマは冷静な演技や自然体でいることが好まれる傾向にあります。短時間の映像作品ともいえるテレビCMやミュージックビデオは弾けた演出も多いのに、長尺になると鳴りを潜めます。監督の趣味だけではなくて、資金や労働力不足が起きているのだと私は思います。

日本のアニメが国外でも評価されていると聞きます。文化のギャップはありますが、演技の「分かりやすさ」は韓国ドラマやハリウッド映画に通じるものを感じます。